近年、国立故宮博物院は中国人や外国人観光客に人気があり、故宮博物院の展示ホールにはほぼ毎日大勢の人で賑わっています。そのため、千年の歴史を持つ国宝の数々を鑑賞するためには長い列に並ばなければなりませんでした。しかし、幸運なことに2011年から故宮博物院は貴重な文化遺産の数々を愛する人々のために博物館外でも積極的に展覧会を開催するようになりました。デジタルコレクションやニューメディア、インタラクティブ展示などを通じ、より多くの人々が貴重な文物の数々を鑑賞する優雅な芸術の旅を楽しむことができます。
主催:国立故宮博物院、松山奉天宮
協賛:台北市信義区公所
場所:松山奉天宮香客大楼地下二階の天公芸廊にて開催
展示内容:
動く清明上河図
国立故宮博物院では2011年以来、〈清院本清明上河図〉など故宮博物院が所蔵する絵画の高解像度アニメーション6シリーズを続々と発表し、これらは総じて「古畫動漫(古代絵画アニメーション)」と呼ばれています。シームレス溶接技術を用い、複数の高解像度プロジェクターが模倣した絵巻物を8メートル幅の長画面の光の壁に映し出し、来館者はその長絵巻物のなかで作者が作品に表現した情緒を感じ取る体験ができます。
壁のない博物館シリーズーテクノロジーと文物の美しい結合
故宮博物院に直接訪れることができない方たちにも貴重な文物の数々を目にしていただけるように、故宮博物院主催の「壁のない博物館シリーズ巡回展」は今日に至るまで台湾の様々な都市で開催されてきました。この展示では、最先端技術と文物の結合により故宮博物院の貴重な文物が再解釈され、故宮博物院の収蔵品に新たな価値をつけています。
そして、いよいよ本宮でもこちらの展覧会が開催されることになりました。伝統的な廟の雰囲気と芸術及び文化が融合したこの空間にてニューメディアと文物の結合を主軸として、〈清明上河図〉のデジタル版、故宮博物院が所蔵する瓷器に基づきイメージしたく青花鬥彩のインタラクティブデバイス、〈明人出警入蹕図〉のメガネなし3D、厳選した故宮複製作品や国宝たちの大冒険シリーズの3Dアニメーションなどを展示しています。
「特別展─故宮潮、松山奉天宮遊」は、今までになかった生き生きとしたアニメーションとインタラクティブな展示方法で来館者に様々な体験を提供し、「テクノロジー」と「美学」の対話と衝突を通じて故宮博物院の新たなスタイルをお見せいたします。
鑑賞・インタラクティブ・体験
展示室には、〈清明上河図〉・3Dアニメーション〈国宝たちの大冒険〉・デジタルコレクション版絵画作品11点・書道の巨匠作品3点・青花鬥彩の文物2点・青花鬥彩のインタラクティブデバイス・2か所のお子さま向けインタラクティブエリアなどバラエティー豊かな数々の展示物がございます。ぜひこの機会に松山奉天宮へと足をお運びいただき、国宝の美しさをご鑑賞頂くとともに伝統的な廟の文化をご体験ください。
教育普及活動
故宮潮‧松山奉天宮遊
故宮潮‧松山奉天宮遊
2013/11/01~2014/02/14
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