「動物芸想─故宮ニューメディア芸術展」は「博物百科」と「縁起物」の二つを主軸としている動物がテーマの展覧会です。時間軸は、古代神話のなかで信仰が開始し始めてから現在に至るまでとなっており、国立故宮博物院が所蔵している動物関連の芸術品を展示するほか、香港城市大学の強力なチームによって開発されたマルチメディアインタラクティブテクノロジーを用い、芸術・科学・自然・社会など様々な角度から動物の世界を観察することができます。展示を通して多くの知識を学べるうえ、古代人の生活を体験することもでき、ニューメディアインタラクティブ展示の体験は、きっと斬新で興味深く感じることでしょう。ぜひこの機会に、お子さまを連れてご来館ください。
場所:松山奉天宮香客大楼地下二階の天公芸廊にて開催
展示内容:
博物百科─動物と科学の探索
博物百科のコンセプトは動物と科学の探索となっており、複製画とマルチメディアインタラクティブの技術を用いた展示となっています。展示室に入ってすぐにある南懐仁の≪坤輿世界≫は、きっと訪れた人の目を奪うでしょう。地図には世界五大陸に生息する二十種類あまりの動物の画像と生態描写が表示されており、斬新な参観体験は来観客に興味や面白さを与えます。明の時代の作品である≪本草綱目≫や≪三才図会≫は、人々が古代から作成してきた様々な生物学的記録を展示し、科学的探索のなかでトレンドとなった芸術への転換について知ることができます。また、≪鳥譜≫・≪海錯図≫・≪清楊大章額摩鳥≫など、清の時代の宮廷で重視された動物・植物および鉱物などの観察対象の姿や大きさ、生息地や属性などを詳細に記録するために描かれた絵である博物画も展示しております。また、今日の医療技術の基となっている芸術イメージの≪角島鯨実録≫や≪狗貓断層掃描≫も見る人を驚かせます。
如意吉祥─動物の象徵寓意
如意吉祥のエリアでは、動物の外観や語呂合わせに由来して生まれた縁起の良い物や言葉について紹介しています。展示物は主に複製画やマルチメディア装置を用いて展示しており、社会の様々な場で用いられているシンボルや風習、価値観などについて知れます。例えば、中国語でコウモリを意味する「蝠」の読み方と「福」は同音であるため、コウモリは「祝福」を表す縁起が良い動物であるとされています。また、中国語で「猫」と「蝶」は長老を意味する「耄耋」と同音であるため、長寿を祝うために猫と蝶がいる絵「耄耋同春」を描いたり、誰かに贈ることがあります。このようなコンセプトは「耄耋同春」以外にも、「立体光雕百福瓶」、「金牛犢」、「百駿変」、「游魚転心瓶」などの作品でも見られ、展示を通じて改めて縁起の良い意味が込められている数々の作品を見ると、全て新鮮に感じることでしょう。
參考ファイル:動物藝想主視覺
教育普及活動
動物芸想 ─ 故宮ニューメディア芸術展
動物芸想 ─ 故宮ニューメディア芸術展
2019/07/23~2019/10/27
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