1階-西館

弥勒仏祖

弥勒仏祖

DETAIL

♦生誕日:1月1日(旧暦)♦

「弥勒仏」は仏教において「歓喜菩薩」とされ、姓は阿逸多(あざな)です。「弥勒」はサンスクリット語で慈悲深いの意味があるため、慈氏菩薩(“慈しみ”という名の菩薩)とも意訳します。また、「弥勒」は現時点では兜率天に待機中であり、釈迦入滅から56億7000万年後の未来の世に仏となって下界へと降りて釈迦の救いに漏れた衆生たちを救うとされる「未来仏」です。五代の時代には布袋和尚が弥勒の化身とされ、「長汀子」と名乗ったとされています。民間ではしきりにその図像が描かれ、今日に至るまで布袋の姿が弥勒仏の像となっていることがあります。この布袋は日本では七福神の一神としても信仰されており、大きな袋を背負った太鼓腹の僧侶の姿となっています。「彌勒真彌勒,化身千百億,時時示世人,世人皆不識(弥勒菩薩は布袋や色んな人に変身して世に降りてくるが、この世の者は誰もそれ知らない。)」という言葉があります。