全て 建築について

四点金柱

四点金柱

2020年旧暦カレンダーの表紙に選出
DETAIL
本宮の主要柱である4本柱の前金柱と後金柱は、上から下まで72mの高さがあります。屋根の形式は中国語で「歇山重簷、假四垂」と呼ばれるもので、このような屋根の構造は寺院をより華やかに見せることができます。

「歇山」とは日本語で言う「入母屋造(いりもやづくり)」に当たり、これは中国および日本建築における代表的な屋根形式となっています。寄棟造の上に切妻造を載せた形で、切妻造の四方に庇(ひ尺)がついてできたもので、 日本でも城や社寺建築に広く採用されています。「重簷」とは二層以上になっている軒を指します。また、「假四垂」とは2つの屋根があるように見える構造ですが、実際には1つ(4本柱のみ)しかないので、このような屋根の形式を「假(偽の)四垂」と呼んでいます。

重さを支えているコンクリートでできた4本柱を細かい模様が彫られたヒノキで覆われており、その姿は雄大で壮観なものとなっています。